2006年07月18日

適当なこと113

 左翼や右翼という言葉の意味合いに変化が生じているような気がする。それはなんとなく感じる。が、明確にその違いを言葉に出来るわけではない。


 いわゆる左翼というのは、

・体制に反対の立場
・現状の打破
・体制の変革
・体制の破壊


というような意味合いでとられているのではないか?
 つーか、俺はそんな感じに受け取っている。
 その為に様々な理屈や理論を付けているが、とどのつまり上記のような事を求めているように思える。


 一方で右翼というのは、

・現状の維持
・現状の保存
・変更の否定
・ある意味排他的


 とでもいうような感じがする。
 つーか、俺はこんな感じに受け取っている。


 現状が拙い状態なら路線変更や体制の再構築は必要かも知れない。そういう意味では変革を叫ぶ左翼の考えも理解できる。が、左翼の不思議なところは、現状の改善ではなく現状の破壊に走る事だろうか。悪い現状を打破しなければいけない、というのは分かるが、打破してそのまんまというのがいただけない。
 いや、打破してそのままという無政府状態も最悪だが、打破した跡に出来た政権が以前より酷いものだった、というオチに繋がるのはよろしくない。
 ロシア革命なんかその一番良い例ではないだろうか。あるいは中国の共産主義体制とか。まだ以前の方がましだったのでは、という感じもする。


 で、現状維持が強すぎると、これまた問題だろう。
 身分や地位というのは有る程度安定していた方がいいと思うが、それにばかり固執しているのもどうかと。
 昨今の官僚機構がこれになっていると思う。国民のために存在するはずの行政機構が、行政機構維持のために国民を圧迫しているという様相はいっそギャグなのではないか、とすら思える。
 時代に応じて形を変え、規模を変えていくというのは必要なのではないか、と思えてくる。


 右にも左にもそれなりに聞くべき部分はある。
 ただ、普段目に付いたり耳にする双方の主張や主張の仕方を見ていると、どう考えても首を傾げたくなるような事ばかりでもある。
 「現状を鑑みてこうしたほうがよい」「それが結果として左・右のどちらかの思想に近いように思える」というのならば納得する部分もあるのだが。
 ネットにおける言論などは、「今の時代だとこっちの主張の方が強いようだから、こっち側の意見や考えを使って対立する側を叩いて遊ぼう」というように見えて仕方ない。ただの気のせいであれば良いのだが。
posted by つれづれなるまま・・・・に? at 20:23| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>ネットにおける言論などは、「今の時代だとこっちの主張の方が強いようだから、こっち側の意見や考えを使って対立する側を叩いて遊ぼう」というように見えて仕方ない。

ネットウヨ現象というものはどうも左右という思想の問題ではないのではないか、という結論に達しました。

ネット右翼現象の背後にあるもの@〜ビジネスとしての差別主義
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=126168
ネット右翼現象の背後にあるものA〜自己中‘厨房’の問題性
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=126169

あえていうならば左翼による「差別はよくない」という紋きり型が矛盾をきたし、右翼的な愛国心発の外国人批判が悪用されて差別がまかり通ってしまった、ということで、左翼右翼ともに加害者でもあり被害者でもあるというふうにいえるでしょうか。

秩序の維持と変革という本質にたちもどれば、それは思考の両翼であって、どちらも不可欠なものでしょうね。どうしたらその思考の両翼をうまく舵取りして統合していけるか、というあたりが今後の課題でしょうか。・・・しかしまともな方たちは左翼と右翼は両極においてつながるということも理解されているように思いますが。
Posted by 山澤 at 2006年07月20日 00:53
いくら自陣営とはいえ阿修羅を引用するというのはちょっと……。
それは例えば俺が2chの書き込みを引用するのに近いんじゃないでしょうか。
まあ山澤氏が言及していないので何とも言えませんが、
ちゆの日記ではそれほど右翼的な記事の割合は多くありませんし、その記事には特に根拠はないですね。
さらに一時期スキップアップやプロジーが運営していたことに関しては、要氏が言う前から知られた事実であります。
ですがこれは右翼的な記事がある時期とはだいぶずれておりまして。
それどころか逆にその時期はそういう記事が少ないんですよね。
つまり右傾化工作であるかどうかというのとはまた全然違う事実なのであります。
ああ、確か検証しているページがあったのですが、見つかりませんね……。
ここはスルーしてください。

山澤氏がすでに原文を当たっているなら、安心ですが、あれを読んで右傾化工作と思われるのであれば、少し心配ではあります。

私としては、右翼の工作員も左翼の工作員もどちらにもいるし、それがビジネスとして成り立っているというのが持論です(ただ、それにちゆだのあからさまに関係なさげなものは入ってきません。あれだけ右傾化を狙う(?)記事が少なければ、コストパフォーマンスが成り立たないように思えますから)。
だってマスコミが、俺から見るとただゆるやかに左右の軸のいろんなところに位置してるだけに見えるので。
どうやら左端から見ると全部右に見えて右端から見ると全部左に見えるようなんですけど。
さらに、右のほんとにやばいことも左のほんとにやばいことも扱わない辺り、両者のせめぎ合いの場であるか、単なる事なかれ主義の実存なんだと思いますが。
イデオロギーなんてせいぜい飯の種でしょう。
特に産経と朝日が社説で喧嘩してたときもそう思いました。
何互いに売り上げ伸ばそうとしてるの、と。
Posted by ダークマター at 2006年07月25日 23:11
ダークマターさんこんにちは。

>いくら自陣営とはいえ阿修羅を引用するというのはちょっと……。それは例えば俺が2chの書き込みを引用するのに近いんじゃないでしょうか。

阿修羅の信憑性は低いんでしょうか?

>ちゆの日記ではそれほど右翼的な記事の割合は多くありませんし、その記事には特に根拠はないですね。・・・山澤氏がすでに原文を当たっているなら、安心ですが、あれを読んで右傾化工作と思われるのであれば、少し心配ではあります。

ちゆの頁はちょこちょこみましたが、確かにそう多くはありませんね。ただ逆にマンガネタより時事ネタの方がアクセスが増えるので、時事ネタを扱うということは左よりの方にもある傾向のようですね。ですから右の工作員というよりはIT屋がアクセスを増やす為に左右の論争を持ち込んだという風に私はちゆについては理解しました。おそらくIT屋による左右論争の火付け→ネットウヨク現象→宗教団体や政党による工作活動という展開なのではないでしょうか。スタートは政党による工作を中心に調べていったのですが、本質はIT屋によるアオリに左右対立が使われたという風に見直した次第です。(そういうきっかけになったという点では、篠原さんにも、つれづれさんにも感謝しております)

>イデオロギーなんてせいぜい飯の種でしょう。特に産経と朝日が社説で喧嘩してたときもそう思いました。何互いに売り上げ伸ばそうとしてるの、と。

そうですね。本来インターネットの可能性というのはこうした旧来のマスコミ支配の構図をぶち破るところにあるはずなのに、基本的なフレームがマスコミとかわらないというのはやはり、双方向性という形式の問題ではなくて、思想内容の問題なのでしょうね。山崎行太郎http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/ が自己紹介で『極右と極左は一致する!!』と述べていますが、そういうスタンスで追求していかないことには食い物にされるだけだと思います。

ダークさん、これからもよろしく。それともし、ちゆの検証記事がみつかりましたらるいネットの方にでも投稿しておいていただけると幸いです。
Posted by 山澤 at 2006年07月27日 00:24
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